レキシトレイル日記

歴史と鉄道について気ままに語るブログです

「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」を観た

f:id:kohchan1968:20200705183351j:plain

新型コロナのために映画館はアニメを中心としたリバイバル上映花盛り。新作映画を観れないのは残念ですが、かつて見逃した名作に再会するチャンスでもあります。


昨日、近くのシネコンに「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」を観てきました。ガンダムは1979年の本放送以来の長い付き合い。上映から三十数年を経たこの作品を大画面で観るのは初めてです。おまけに4DX!なおガンプラはほとんど作らない私はガンダムを壮大な歴史叙事詩とみる傾向があります。


逆襲のシャアは地球連邦とジオン公国との間で勃発した一年戦争から十年後の宇宙世紀0090が舞台でアムロとシャアの因縁の決着が描かれます。

さすがはガンダム。情報量と感情満載の富野節と呼ばれる科白回し、モビルスーツ、艦船同士の戦い、政治的な駆け引き等楽しめました。

新型コロナの昨今、今新たに観る価値はあるかと思います。

ネオジオン総帥(でも階級は大佐)として地球に小惑星アクシズを落として地球を寒冷化しようとするシャア・アズナブルの「人類は地球のノミ!」という科白。それに対して自ら開発に参加したνガンダム(ニューガンダム)を駆ってかつての赤い彗星の企みを阻止せんとするアムロ・レイの「お前ほど人類に絶望しちゃいない!」と言う叫びには考えされました。新型コロナウイルスは人類を粛正しようとしているのか?いや、まだ希望はあるはずだ、と。

戦闘シーンは大きなスクリーンだけに迫力があり、楽しめました。ただ、作画はセル画主体ということもあるのか辛いものもあったのは確かに。今の技術でリニューアルできないものでしょうか。

初めての4DXも最初は、その揺れに船酔い、いや宇宙(そら)酔いするかと心配でしたが、いつの間にか自分もモビルスーツに乗って戦っている気分になりました。でも水はいらないですね。

奇跡のラストシーンは目頭が熱くなり思わず刻の涙をみました。


人類も捨てたものではない、そう思いたいのですが、ガンダム宇宙世紀ではこの後も数々の戦いが繰り返されていくことになります。地球連邦政府は宇宙移民を顧みず、弾圧を続けていくのです。結局人は変われないのか。歴史に何も学べないのか。それは我々の現実の世界にも言えるのかもしれません。


ガンダムとの付き合いは40年を超えましたが、これからも色々な形で楽しめたらと思います。